PSA(前立腺特異抗原)
PSAは前立腺がんのみでなく、肥大症や炎症でも上昇します。そのため確定診断には前立腺生検を行います。当院では、局所麻酔(仙骨麻酔)下に10分程度の日帰り生検を行い、前立腺がんの早期発見に力を入れております。
血尿
目で見てわかる肉眼的血尿と検診などで指摘される顕微鏡的血尿があります。腎炎・結石・がんなどの鑑別が必要となります。当院では採血、エコー検査、排泄性腎盂造影検査、軟性膀胱ビデオスコープなどで診断します。ご心配のない血尿もありますのでご相談下さい。
蛋白尿
蛋白尿には運動等により出現する生理的蛋白尿と、何らかの腎疾患により出現する蛋白尿があります。前者は放置しておいても差しつかえありませんが、後者は治療の必要があります。もし、蛋白尿が発見された場合、できるだけ早い時期に、一度専門医を受診されることをおすすめいたします。
尿失禁(尿漏れ)
せきをしたときや重いものを持ったときなどに漏れるタイプ(腹圧性)と、トイレまで間に合わないタイプ(切迫性)、両者の混じったタイプ(混合性)があります。
当院ではタイプに応じた治療(生活指導や薬、手術)を選択します。
頻尿・夜間頻尿
1日10回以上トイレに行かれる方、または夜中に2回以上トイレに行かれる方は、膀胱の大きさが小さいか、尿を出し切れていない(残尿がある)可能性があります。当院ではTOTO最新の尿流量測定装置や排尿日誌などを用いて診断し、適切な治療を行います。
前立腺肥大症
排尿困難、頻尿、残尿感などを訴えます。PSAの値の高い人は、前立腺がんとの鑑別が必要です。薬で改善しない場合は内視鏡手術やステント留置を考慮します。
前立腺がん
症状は前立腺肥大症と似ていますが、その中にかくれている癌を発見し、適切な治療をすることが必要です。診断は、採血でPSA(前立腺特異抗原)の値を測定することが大変有用とされています。その治療法には薬物治療、手術治療、放射線治療などがあります。
慢性前立腺炎
排尿時不快感、残尿感、頻尿、陰部不快感、鼠径部から陰のう部の疼痛などの症状があります。治療としては前立腺圧出法、抗菌剤の投与、消炎鎮痛剤の投与などが行われます。最近では、骨盤内の筋肉のこりが関連している可能性があることがわかってきています。
膀胱炎
排尿時の痛み、排尿後もスッキリしない、頻繁におしっこがしたくなる、トイレに行く割にはあまりたくさんの尿が出ないなどの症状が現れます。抗生物質の内服で比較的速やかに軽快しますが、中には細菌が腎臓にまで到達して高熱がある腎盂腎炎という病態になることがあります。症状があれば専門医を受診されることをお勧めします。
尿路結石
背中やわき腹に突然、ころげまわる様な痛みを感じるとともに、血尿が出ることもあります。当院ではエコー検査や排泄性腎盂造影検査を行い、結石破砕が必要な場合は体外衝撃波結石砕石術(ESWL)が可能な施設をご紹介します。
膀胱がん
高齢者で痛みのない血尿が出た場合は膀胱がんを疑います。当院では従来の金属性膀胱鏡より痛みの少ない軟性膀胱ビデオスコープを用いて診断します。
ED(勃起不全)
機能性(勃起機能は正常ですが、心理的要因によって性交が出来ない。 )と器質性(陰茎の支配神経、血管、組織などの障害や内分泌機能障害により充分な勃起が得られず性交ができない。)に分かれます。治療法はバイアグラの登場で一変し、約8割の方に有効と言われています。ただし、全身状態や他の内服薬の服用によっては生命に危険をおよぼす合併症も報告されていますので、必ず専門医からの処方を受けることをお勧めします。
包茎
亀頭に皮がかむった状態でまったくむくことができない状態を真性包茎といいます。子供であれば、まず軟膏などによる指導を行います。成人の仮性包茎は希望があれば手術を行っています。
パイプカット
男性の避妊手術です。当院でも手術を行っています。
性器の悩み
外性器の色、形、大きさには個人差があり、千差万別です。性器に関してずっと悩んでこられた方のブツブツやツブツブは、フォアダイスや真珠様陰茎小丘疹、あるいは膣前庭乳頭症という生理的現象がほとんどです。しかし、なかには尖圭コンジローマなどの病気もかくれていますので、一度専門医の受診をお勧めします。
当院ではメールでの相談も受け付けています。どんなささいなお悩みでもご相談ください。できるだけ迅速にご返事ができるよう心がけています。